【認知症】高齢化社会の宿命で認知症患者は増加するばかり。「治らない病気」認知症とどう向き合うか。

公開日: 更新日:

「在宅介護」結城康博著

 在宅介護における認知症介護は家族の負担はもとより社会問題としても深刻化している。
 たとえば徘徊(はいかい)。自宅近隣から離れ、電車などを利用して遠方に行ってしまうことがある。警察に保護されてもデータシステムには顔写真が掲載されないため、家族からの捜索願とリンクせず「行方不明」のまま亡くなるケースが後を絶たない。
 また、認知症患者が徘徊し、列車にはねられて死亡した2007年の事件では、高齢の妻と別居している長男の2人に対して損害賠償命令が下され、介護を担っている多くの家族や現場では戸惑いと不安が広がっている。
 地域による見守り態勢の可能性から在宅介護サービスの使い方まで、介護の現状を伝える。(岩波書店 820円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  3. 3

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  4. 4

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 5

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    なぜ姉妹曲「2億4千万の瞳」と売り上げで3倍もの差がついてしまったのか

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  4. 9

    「あの無口な少年が…」佐野海舟の下半身醜聞に母校関係者は絶句、その意外すぎる評判

  5. 10

    高石あかりって誰?→「御上先生」で知名度爆上がり 次の次の朝ドラヒロインの魅力は「アポロの歌」でも“予習”可能