酒と酒場の本特集
「ぶらり一人飲み東京昭和酒場」コラム執筆・太田伸幸ほか
飲んべえをそそる赤提灯、焼き鳥で煙る店内、昭和の情緒残る古酒場。大衆酒場や大衆食堂、角打ちの店など都内54店舗をオールカラーで紹介。創業が昭和の酒場は52軒(江戸創業の店もある)というガイド本だ。
湯気立つ煮込みにおでん、炭火の香り漂う焼き鳥など、見ただけで喉が鳴る。コの字カウンターに、すすけてはがれかけた品書き、古酒場の空気感を体感できる。
酒は自販機で、つまみはキャッシュオン、焼き鳥はセルフ、女性のみの入店不可の「ニューカヤバ」(茅場町)など、こだわりの強い店も。練り物屋で創業した立ち飲み「丸健水産」(赤羽)では、カップ酒をおでんだしで割る「だし割り」でシメるのがお勧めだという。
(マイウェイ出版 1000円+税)