「病気の9割は歩くだけで治る!」長尾和宏著
“歩くことは健康にいい”という漠然としたイメージから一歩進み、どんな病気がどのように予防改善されるのかを明らかにしていく。
例えばうつ病は、脳内のセロトニンやノルアドレナリンなどのホルモン不足がうつ病の原因といわれるが、この分泌量を手っ取り早く増やすのが歩くこと。うつ病患者は歩くことすらつらいが、その場合は“歩くため”に抗うつ剤を用いるといい。最低3カ月間歩く運動を続ければ、うつの症状は必ず快方に向かう。
逆流性食道炎にも歩くことが有効だ。胃を支配下に置く自律神経は、歩くことで活性化され、胃の動きを整えて胃液などの逆流を防ぐ効果をもたらす。正しく効果的な歩き方のコツも伝授。
薬にばかり頼らず、まず歩いてみては?(山と溪谷社 1200円+税)