「介護ストレスをゼロにする10の思考法」深澤昭彦著
老いていく親や配偶者を介護するとき、それまでのコミュニケーションが通用すると考えてはいけない。かつての延長上で思いを交わし合えると思ってしまうと、日々それがかなわぬことを思い知らされ、大きなストレスとなる。本書は、介護に向き合う際の心構えを説き、ストレスをなくす思考法を伝授している。
まず第1に「治してあげたい」と思わないこと。家族の体調が悪いなら良くなってほしいと思うのは当然だが、介護に関してはこうした“一生懸命さ”が、介護する人にも、される人にもストレスになる。
「~してあげる」という発想は、ある種自分本位の考え方と理解し、介護される側が「やりたい」と思うことに手を貸すぐらいの意識で臨むことが、双方にとって望ましいという。(幻冬舎 800円+税)