「突然死の原因は『心疾患』が6割」幡芳樹著
日本では年間10万人もの人が突然死していて、原因の6割を占めるのが心疾患だという。引き金となる血管の劣化は自覚症状もなくジワリと進むため、“自分は心臓の病気にかかったことがないから大丈夫”とはいかない。
そこで知っておきたいのが、突然死の“予告”の症状。これを知っていれば、早めの対処も可能になる。例えば、心疾患による心臓の痛みや圧迫感は左胸にだけ起こるとは限らない。そもそも心臓は胸の中央に位置するため、右胸が痛むことも珍しくないのだ。
呼吸時に胸の奥でぜいぜいという喘鳴がすることもある。喘息と間違われがちだが、心臓のポンプ機能の低下で肺に水がたまると、喘鳴が起きやすくなるのだという。手遅れになる前に、知っておきたい。(幻冬舎 800円+税)