「魔女の封印」大沢在昌著

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 一瞬で男の本性が見抜ける裏コンサルタントの水原に、国家安全保障局に異動した湯浅から依頼が舞い込む。しかし、ターゲットの古美術商の堂上は、自宅も分からず、店にも現れない。堂上が、京都の浄寂院の庵主・浄景尼の元に出入りしていると聞いた水原は、旧知の尼に話を聞きにいく。裏社会出身の尼によると、堂上という男は、一生関わらないで済むならそれに越したことはない人物だという。水原は、尼の紹介で堂上と面会するが、なぜか何も読み取れない。やがて堂上に関わった人間が魂を抜かれたように無気力になり死んでいることが分かる。堂上は1億人に1人という特殊な能力の持ち主だった。

 名手が描く極上エンターテインメント「魔女」シリーズ第3弾。(文藝春秋 1850円+税)




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