「理化学研究所 100年目の巨大研究機関」山根一眞著

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 日本の基礎科学を支えてきた理化学研究所では、現在、約450の研究室で3000人もの研究者が最先端の研究を続けている。創立100周年を迎えた同研究所の歴史を踏まえながら、その研究の一端を紹介するサイエンス・リポート。

 日本科学界の悲願だった新元素発見を達成した「ニホニウム」合成に至る13年半に及ぶ苦闘、そのニホニウム誕生の場でもあり、原子核物理から植物の品種改良までこなす巨大地下実験施設「RIビームファクトリー」、10億分の1メートルの世界がくっきりと見える「SPring-8」、そしてiPS細胞による再生医療など、70人以上の研究者の話から日本の科学力がつくりだす未来が浮かび上がる。(講談社 940円+税)

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