「男と女」の真理を探る本特集
「なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか」高草木陽光著
夫婦問題カウンセラーとして7000件もの相談を解決に導いてきた著者が、夫と妻の考え方や受け取り方の違いを対比しながら、危機の乗り越え方を探っていく。
幸せの感じ方は夫婦で大きく異なる。夫は「必要とされている実感」で、妻は「愛されている実感」で幸せを感じるものだ。もしも今、夫婦仲がギクシャクしているなら、夫は妻の自己好感(愛されたいという欲求)を満たしてやるのがいい。よいところを見つけて褒める、スキンシップを増やすなどを意識すれば、妻の機嫌はみるみる回復する。
逆に妻は、夫の“ドヤ顔”を引き出す工夫をするのがおすすめ。本当は妻ひとりでできることでも、「私には無理~、あなたお願い!」と甘えることで、夫は自己有能感(自分は優れていると感じること)が刺激され、心が満たされて妻への愛情も復活するとか。
疲れているとき「夫は黙ってほしい」「妻は気づいてほしい」、浮気は「夫は安心でする」「妻は不満でする」など、男女の違いを再認識できる本書。夫婦ゲンカ回避の役にも立ちそうだ。(左右社 1700円+税)