「町工場の全社員が残業ゼロで年収600万円以上もらえる理由」吉原博著
著者が経営する吉原精工は、以前は「忙しければ頑張って働くのは当たり前」というブラック企業。だが、著者は脱ブラックを目指し、「夜間専門社員」を導入して社員の「働きやすさ」を確保した。
リーマン・ショック後の倒産危機で、社長を含め全員月給30万円、ボーナスゼロにしたら、社員から「お金がないなら時間をください」という声が。そこで残業をゼロにし、土曜か月曜を選択できる週休2日制にしたら、仕事が効率化した。それを利益にするのでなく、その分、加工料を引き下げることで競争力アップを実現する。
NHK「クローズアップ現代+」で紹介された町工場の働き方改革の成功例。(ポプラ社 1500円+税)