「ぐうたら流 有機農業のコツ読本」西村和雄著

公開日: 更新日:

 耕地の中には小さな野草の種がたくさん眠っているので、野草を完全に取り除こうとすると30年はかかる。

 除草には子葉が出たらすぐ抜く、地際から刈り取るなどの方法があるが、いちばん簡単なのは、刈った草を作物の周りに敷きつめて、作物の茎や葉が出るまで地面を覆う「草マルチ」である。

 太陽光が地面に届かなくなるため、野草が発芽しないか、モヤシ状態になる。「刈り敷き」はゆっくり分解して養分になる上、夏場の地温が上昇しないので、作物根にとって心地よい。土壌の保水力や排水性も良くなる。

 手間がかかる、収量が低いなどと思われがちな有機農業を簡単にするコツを教えてくれる本。

(七つ森書館 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動