「マリーンワン」ジェームス・W・ヒューストン著、村田薫訳
大嵐の夜、ホワイトハウスを飛び立った大統領専用ヘリコプター・マリーンワンが墜落して炎上。アダムズ大統領をはじめ搭乗者全員が死亡する。海兵隊の元パイロットで同型ヘリコプターの操縦経験がある弁護士のノーランは、同機を製造した外国資本のワールドコプター社の弁護団に加わる。
フライトレコーダーは残っていたが、なぜか飛行記録装置は停止して墜落前のデータが残っていなかった。司法省がワールドコプター社の製造責任を追及してくるのは明らかだった。一方のノーランは、同機を操縦していた海兵隊のコリンズが事故に関わっているのではないかと疑う。
自らも米海軍のトップガンで弁護士だった著者による法廷ミステリー。
(小学館 1000円+税)