「劉裕」小前亮著

公開日: 更新日:

 4世紀末の東晋では、孝武帝の弟、司馬道子が実権を握っていた。孝武帝が愛妾に殺された時、司馬道子は皇太子を即位させて傀儡とした。敵対する貴族の王恭は反乱を起こすが、司馬道子の息子、司馬元顕の命を受けた劉牢之に処刑される。

 博打に明け暮れていた劉裕は、母親代わりに育ててくれた叔母に意見されて北府軍に入り、劉牢之の部下になった。反乱軍の偵察に向かった時、敵に遭遇して隊長が「かかれ」と叫んだ。ところが、相手は偵察部隊ではなく本隊で、1000人以上はいる。劉裕は大剣を振り回し、たったひとりで敵を殲滅する。その活躍で名を上げて、やがて将軍に……。宋を建国した劉裕の疾風怒濤の生涯を描く。

 (講談社 1850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動