「曇り、ときどき輝く」鎌田實著

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 医師として、世界中を訪ね歩き、東日本大震災、チェルノブイリ原発事故などで困っている人々に手を差し伸べ続けてきた著者は、「うつうつとした曇天の時代に、どうしたら輝くことができるのか」と考え、この本を書こうと決心したという。

 東日本大震災の大津波で塩水に漬かったピアノを奇跡的に蘇らせた、宮城県石巻市の楽器店「サルコヤ」の店主、井上晃雄氏、7つに分裂した旧ユーゴで、国籍や民族を超えて交響楽団を指揮する柳澤寿男氏、元受刑者たちの社会復帰を支援し続ける新宿・歌舞伎町の「日本駆け込み寺」代表、玄秀盛氏ら、著者がこの3年間に出会い、感動と勇気をもらった24の人間ドラマを紹介する人生指南書。

 (集英社 1500円+税)

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