「カッティング・エッジ」ジェフリー・ディーヴァー著、池田真紀子訳
マンハッタンのミッドタウンにある宝飾店で、客の男女と経営者のジャティン・パテルが殺された。パテルには拷問を受けた痕があった。なぜ、彼は拷問されたのか。金庫内の数十万ドル分のダイヤモンドは無事で、現場にはダイヤモンドが入っていたとおぼしき封筒が残されていた。その中には500万ドルの価格を記したメモがあった。続いて婚約した男女が襲われ、犯人は女性のダイヤモンドの指輪に異常な敵意を表す。
やがて、捜査に当たっていたリンカーン・ライムらの元に「プロミサー」と名乗る人物から、メールが送られてきた。そこには「婚約」とダイヤモンドに対する異常な妄執が……。
名探偵リンカーン・ライム・シリーズ第14作。
(文藝春秋 2500円+税)