「かがやき荘西荻探偵局」東川篤哉著
失業中の啓介は、遠縁の富豪・法界院法子の見習い秘書として雇われる。先輩秘書の静香から与えられた初仕事は、法界院家が所有するシェアハウスの住人から未納家賃を取り立てることだった。
その矢先、法界院家の屋敷内の離れで殺人事件が発生。被害者は居候中の真柴という男で、銃殺された遺体の上に大型テレビがのっていた。内部の犯行とにらんだ警察の捜査はすぐに行き詰まる。1週間後、ようやく西荻窪にあるシェアハウス「かがやき荘」を訪ねた啓介の前に現れたのは、女子高生コスプレの礼菜ら3人のアラサー女子だった。失業中の3人は家賃の代わりに事件を解決してみせると言い出すが……。
金欠アラサー3人組を主人公にした連作ミステリー。
(新潮社 670円+税)