「愛犬との幸せなさいごのために」俵森朋子著
著者の愛犬、シュナウザー犬のナジャは、5歳のとき以来、獣医にかかったことはなかった。14歳になったある日、玄関でまるで虎の敷物のようにうつぶせに倒れていた。その日は主治医が休院だったので、近所の獣医へ。肝臓にあった腫瘤が破裂して脾臓を圧迫しており、手術しても助かるかどうかは五分五分という。
翌日の主治医の診断も同じで、オペはせず、痛みやストレスをなくして穏やかに過ごすための緩和ケアに徹することにした。著者はリビングに布団を敷き、24時間態勢でナジャを介護する。
居場所の整え方、食べられなくなったときに与えるものなど、飼い主がペットをみとるときの27のポイントを紹介。
(河出書房新社 1650円)