「漂流者は何を食べていたか」椎名誠著

公開日: 更新日:

 モーリス&マラリン・ベイリーの「117日間死の漂流」のベイリー夫妻は、ヨットで太平洋を帆走中にマッコウクジラに衝突して遭難し、手こぎボートで漂流することに。ヨットが沈む前に持ち出した缶詰やビスケットなどで命をつなぎ、近寄ってきたアオウミガメを解体して食べた。カメの死骸を海に捨てると小さな魚が集まってくる。マラリンは安全ピンを使って釣り針を作り、小さな魚を取って生食した。

 子どもの頃、ベルヌの「十五少年漂流記」などを読んで「漂流記マニア」になった椎名が、「荒海からの生還」「日本人漂流記」など、さまざまな漂流記に書かれたサバイバル食を紹介する。

(新潮社 1540円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853