「老いの品格」和田秀樹著

公開日: 更新日:

 6000人以上の高齢者を診てきた老年精神科医が、「こうなりたい」と思うような高齢者の姿とはどのようなものかを紹介しながら、幸せに年をとるためのヒントを伝える生き方指南書。

 老いに対する人々のスタンスは、ずっと闘い続けなければならないと考える「アンチエイジング派」と、自然に老いる「反アンチエイジング派」に二極化している。

 しかし、人間は残念ながら最終的には老いを受け入れざるを得ない。どんなに頑張っても、ある程度の年齢になれば誰もが認知症や生活習慣病になるからだ。老いを受け入れる段階になったときに、ジタバタしないことが格好よく老いることだと説く。

 著者自身が理想とする「品のある老人」「賢い老人」「面白い老人」とはどのような老人か。そして、そのような老人になるにはどうすべきかを語る。

(PHP研究所 1023円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…