「老いの品格」和田秀樹著
6000人以上の高齢者を診てきた老年精神科医が、「こうなりたい」と思うような高齢者の姿とはどのようなものかを紹介しながら、幸せに年をとるためのヒントを伝える生き方指南書。
老いに対する人々のスタンスは、ずっと闘い続けなければならないと考える「アンチエイジング派」と、自然に老いる「反アンチエイジング派」に二極化している。
しかし、人間は残念ながら最終的には老いを受け入れざるを得ない。どんなに頑張っても、ある程度の年齢になれば誰もが認知症や生活習慣病になるからだ。老いを受け入れる段階になったときに、ジタバタしないことが格好よく老いることだと説く。
著者自身が理想とする「品のある老人」「賢い老人」「面白い老人」とはどのような老人か。そして、そのような老人になるにはどうすべきかを語る。
(PHP研究所 1023円)