「家の中のすごい生きもの図鑑」 久留飛克明・文 村林タカノブ・絵
家の中とその周辺で出合う生き物たちの生態をユーモアたっぷりに解説してくれる面白図鑑。
家の中では、同居人とペット以外、どんな生き物とも出合いたいとは思わないが、出合いたくない代表格のひとつが「クロゴキブリ」だろう。害はないのだが、あの黒光りする体が苦手という人も多いはず。あのテカテカのワックスの正体は、実は集合フェロモンで、そのフェロモンによってお互いが引かれ合って集まって暮らしているらしい。
ほかにも、コメだけでなく小麦粉もパスタも食べる「コクゾウムシ」や、チョークの粉くらいのサイズの「ケナガコナダニ」、イエシロアリやケジラミなどの小さな脅威から、ハクビシンなど大物まで。
60余種の生き物たちが、自らの生態を関西弁で語り教えてくれる。
(山と溪谷社 990円)