「コロナ利権の真相」鳥集徹、特別取材班著

公開日: 更新日:

 東日本大震災の復興に10年で約32兆円が費やされたのに対し、コロナ対策に充てられた国家予算は3年間でおよそ104兆円にのぼる。

 しかし、それほどの巨費を投じても、第7波では新規感染者数が世界最多を数え、いまだに医療ひっ迫が続いている。本書は、104兆円ものお金がどのように使われたのかを検証するリポート。

 打てば打つほど補助金で医者や医療機関が儲かるワクチン接種の裏事情、集団接種や職域接種会場の運営に関わり黒字化した大手旅行会社、アベノマスク、約1.4兆円分もの在庫が余っているワクチン、病院向け空床補償の不適切受給、PCR無料検査所、そして持続化給付金の不正受給など。

 複雑な予算の流れを検証し、コロナ利権とも呼ぶべき不可解な実態に迫る。

(宝島社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット