「宇宙最強物質決定戦」高水裕一著
「宇宙最強物質決定戦」高水裕一著
天体や銀河、宇宙全体の物質を擬人化、キャラクターとしてバトル漫画のように紹介しながら、その驚くべき特徴やスケールを解説する入門書。
まずは「星部門」。宇宙に存在する天体の中で、星とは太陽と同じように自ら光ることができる恒星を指す。無数にある星を大別すると色によって7タイプに分かれる。その色だけで明るさや質量、寿命まで分かるという。
そうした基礎知識を紹介した上で、春の大三角で知られる「スピカ」と冬の大三角の「シリウス」など闘技場に集まった星たちのバトルを描く。ちなみにスピカは名乗りを上げた途端、超新星爆発を起こし、極小サイズの高密度天体「中性子星」に変わってしまう。
以後、銀河部門、速度対決など新感覚のエンターテインメント解説書。
(筑摩書房 858円)