「いつかみんなGを殺す」成田名璃子著

公開日: 更新日:

「いつかみんなGを殺す」成田名璃子著

 富裕層に人気の5つ星ホテル「グランド・シーズンズ」。総支配人でホテルの後継者候補の鹿野森優花に、レストランのグランシェフから電話があった。

「あれが、あれが出たんだ! うわあああ」

 その日は庭園で催される「ミッドサマードリームナイト」の最終日。歌舞伎界の大物、市川硼酸次が部屋に現れたGに大見えを切るという珍妙な儀式があるが、それに使う「ビッグG」が飼育箱から逃げ出したらしい。

 Gが客室に現れたらホテルの評判はがた落ちだ。優花はあの人を招聘(しょうへい)するしかないと決断する。それはGを殺すスペシャリスト、姫黒マリだった。

 後継者問題で揺れる老舗ホテルを描く、抱腹絶倒のエンターテインメント小説。

(角川春樹事務所 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議