「日本人が知らない台湾有事」小川和久著

公開日: 更新日:

「日本人が知らない台湾有事」小川和久著

 米国の情報機関によると中国の習主席が2027年までに台湾侵攻の準備を整えるよう指示したとされ、にわかに台湾有事への懸念が高まった。27年は習体制が4期目に入る年でもあり、政権基盤を固めるために行動を起こすとの見方もある。

 一方で、中国軍は軍事の専門家との議論で、自軍に台湾や日本に対する侵攻能力が備わっていないことを隠していない。ただ、著者は中国は己の非力を自覚しているからこそ侮りがたいともいう。

 安全保障の専門家が、中国は本当に台湾に武力侵攻をするのか、日本やアメリカで行われたシミュレーションの結果からその可能性を考察。さらに、人民解放軍の能力の分析や、いま日本が備えるべき軍事力や中国と共存していくための戦略まで提示したテキスト。

(文藝春秋 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853