「名馬を読む4」江面弘也著
「名馬を読む4」江面弘也著
キタノカチドキは北海道門別町の佐々木節哉牧場で生まれた。
母のライトフレームは戦後初のダービー馬マツミドリの妹の娘で、大けがをしたため競走馬になれなかったが、繁殖牝馬として残る。
騎手として176勝した実績をもつ調教師の服部正利は、ライトフレームとテスコボーイの仔を見て「いい馬だ」と認め、馬主の初田豊はその場で手付けを打つ。
キタノカチドキと名付けられた仔馬は2歳のとき、阪神の1200メートルでデビュー。武邦彦が騎乗し、2着の馬に4馬身の差をつけて圧勝した。菊花賞まで11戦10勝、ダービーだけ3着となった。
ほかに牝馬3冠を成し遂げたアーモンドアイなど、名だたる名馬を紹介。 (三賢社 1980円)