「バーニング・ダンサー」阿津川辰海著
「バーニング・ダンサー」阿津川辰海著
捜査1課にいた永嶺スバルは違法捜査を行ったため異動となり、公安のコトダマ犯罪調査課に配属された。コトダマとは言葉に応じた能力で、永嶺は「入れ替える」能力をもっていた。1年半前、殺人事件の捜査中に突然コトダマを使えるようになったのだ。
同じくコトダマ遣いで「読む」能力を持つ三笠葵のもとにさまざまな能力をもったコトダマ遣いがチームを組み、捜査に当たることに。彼らに持ち込まれた事件はコトダマ遣いの犯行とみられる異様な殺人事件だった。死体は燃やされて炭化していたが、ガソリンなどをかけられた痕跡はない。「燃やす」のコトダマを使ったのだ。
特殊な能力をもつ刑事を描くミステリー。
(KADOKAWA 1925円)