「魔窟」森功著
「魔窟」森功著
日本大学は135年の歴史を持つ私立大学だが、2023年にアメリカンフットボール部員の薬物事件が発覚。その事件への対応のつたなさから、日大で強大な権力を持っていた田中英壽前理事長派への批判が高まり、芸術学部出身の作家・林真理子理事長が田中の側近を理事などの主要ポストから外し、改革に着手した。
林理事長、酒井健夫学長、澤田康広副学長は記者会見を行うが、大麻が発見されてからこの問題が12日間も放置されていたことについて質問が集中し、炎上する結果に。澤田副学長は「理事長に報告を上げる事案ではなかった」と発言する。
日大の改革を阻む「権力と闇」の実態に迫るノンフィクション。
(東洋経済新報社 1980円)