フジ激震6月人事 「東京ラブストーリー」手がけた常務も左遷
フジテレビ亀山千広社長(58)が6月の人事で大ナタを振るう。
「とんねるず」の育ての親でフジ全盛期のバラエティーを支えてきた港浩一常務の子会社「共同テレビ」社長就任、安藤優子の夫で情報番組を取りまとめていた情報制作局制作担当局長、堤康一氏の制作プロダクション「ネクステップ」社長就任……と、いずれもフジの黄金期を築いてきた人物がお台場の本丸を去る“激震人事”は日刊ゲンダイ本紙既報の通り。
だが、さらに続きがあった。「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」などトレンディードラマを数多く手がけたヒットメーカー、大多亮常務が担務変更を余儀なくされるというのだ。
大多氏は現在、番組編成を担う編成制作、映画事業、コンテンツ事業、国際開発を束ねているが、今回の人事で編成制作を外されるというのだ。つまり、テレビ局の司令塔ともいえる番組編成と制作に対する権限を剥奪されるという“更迭”人事である。新しい担務は総合開発、コンテンツ事業、国際開発の3部門となる。
「踊る大捜査線」のプロデューサーとして、映画事業をドル箱コンテンツに育て上げた亀山氏が社長に就任したのは、2年前の13年6月。当時、新社長の座を巡っては亀山氏と大多氏の一騎打ちと騒がれたが、結局、大多氏は涙をのみ、編成制作局長に就任。常務と兼務する形で、「夢よもう一度」と亀山氏との2トップ体制で立て直しに奔走した。ところが、目玉だった4月改編は大失敗。視聴率は1桁台のオンパレード。死屍累々のありさまである。
「今回の人事で大多氏は編成マンとして無能の烙印を押されてしまった。完全なお払い箱です」(フジ関係者)
「テレビで夢を売る男」、敗れたり――。