下北沢LOFTではサザンのメンバーがアルバイトで働いていた
75年12月。下北沢駅の外れに35坪・キャパ100人の<下北沢ロフト>を完成させた。
当時はローカルエリアという印象もあり、82年に<本多劇場>を開場させる本多一夫さん経営の「ザ・スズナリ」が、小さなバーに囲まれてポツンとあった。
基本的に演劇の街だったが、ロック文化を持ち込んで若者に熱烈歓迎された。ここでは関西系のミュージシャンたちを中心にブッキングした。
上田正樹、憂歌団、桑名正博、山岸潤史、大塚まさじ、ウエスト・ロード・ブルースバンド、ソー・バッド・レヴュー……。下北沢ロフトは、関西系ミュージシャンたちのすみかとなった。
■あの桑田も手伝いに…
下北沢ロフトにはサザンオールスターズのギターのター坊(大森隆志さん)とパーカッションの毛ガニ(野沢秀行さん)が正規アルバイトとして働き、たまに桑田佳祐さんも手伝っていた。
それにしても、お客さんが入らなかったサザンが、国民的大人気バンドになるとは一体、誰が予想できたのだろうか?
サザンのドラマは来週以降も続いていく。