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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

下北沢LOFTではサザンのメンバーがアルバイトで働いていた

公開日: 更新日:

 75年12月。下北沢駅の外れに35坪・キャパ100人の<下北沢ロフト>を完成させた。

 当時はローカルエリアという印象もあり、82年に<本多劇場>を開場させる本多一夫さん経営の「ザ・スズナリ」が、小さなバーに囲まれてポツンとあった。

 基本的に演劇の街だったが、ロック文化を持ち込んで若者に熱烈歓迎された。ここでは関西系のミュージシャンたちを中心にブッキングした。

 上田正樹、憂歌団、桑名正博、山岸潤史、大塚まさじ、ウエスト・ロード・ブルースバンド、ソー・バッド・レヴュー……。下北沢ロフトは、関西系ミュージシャンたちのすみかとなった。 

あの桑田も手伝いに…

 下北沢ロフトにはサザンオールスターズのギターのター坊(大森隆志さん)とパーカッションの毛ガニ(野沢秀行さん)が正規アルバイトとして働き、たまに桑田佳祐さんも手伝っていた。 

 それにしても、お客さんが入らなかったサザンが、国民的大人気バンドになるとは一体、誰が予想できたのだろうか? 

 サザンのドラマは来週以降も続いていく。

【連載】ロフト創業者が見たライブハウス50年

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