水道橋博士さん 東京丸・京平“たけしさんに恩返し”に感動
たけしさんは後に自伝で「3回目にオレたちが落ちて、東京丸・京平が優勝した時にろくなもんじゃねぇやと思った。いまだにそのうらみは忘れない」と書いてます。78年、明らかにツービートの方がウケていたという逸話は僕らも知ってました。当時のNHKはツービートには賞を取らせちゃダメという空気だったんでしょうね。
その12年後、僕らが「ザ・テレビ演芸」でチャンピオンになるかどうかの最後の相手が東京丸・京平師匠。
■勝ってはいけないのに
僕らが勝ち、ついに「10週勝ち抜きチャンピオン」に。負けた芸人は結果発表の後、すぐ控室に戻っていいのに、東京丸・京平師匠は僕らがトロフィーをもらったり審査員から評価をうかがったりしてる受賞セレモニーの間、スタジオの隅の方で立って待っていてくれました。
本番を終えた僕らがスタジオを後にしようとした瞬間です。東京丸・京平師匠に声をかけられたんです。
「チャンピオン、おめでとうございます。我々はこれでようやくたけしさんに恩返しができました。あの時の優勝はツービートです。一言、たけしさんにそうお伝えください」