著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<40>入籍した戸籍謄本を近所に配布したドン・ファンに早貴被告は絶句

公開日: 更新日:

「またまた、社長が大変やで~」

 マコやんから電話が来たのは、帰京してすぐのことだった。

「早貴ちゃんとの戸籍謄本を近所に配ってこい、って若い従業員たちに命じて……。個人情報の最たるものやからワシは『やめなさい』って進言したんやけど、聞く耳を持たんから」

「なんで、そんなことをするんです?」

「本当に入籍したことをアピールしたかったようや。変わり者やからなぁ~」

 あぜんとする話だった。ドン・ファンが怪死した後、近所をしらみ潰しに取材をかけたマスコミは戸籍謄本が配られたのを知ることになる。札幌にある早貴被告の実家を取材できたのは、この戸籍謄本があったからであろう。

「札幌に行かせたのは吉田さんでしょう」

 事件発覚後に早貴被告は私をなじった。

「オレはそんなことをしていないよ」

 そのように言った私をフォローするようにマコやんが続けた。

「入籍後に社長が戸籍謄本を近所に配らせたんや」

「本当ですか?」

「ホンマやで。信じられないだろうけど」

 早貴被告は絶句するしかなかったのである。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造