ここまで進んだ薬と治療法…「関節リウマチ」はもう怖くない

公開日: 更新日:

 関節リウマチは早期治療が重要であることは以前から分かっていたが、有効な薬が登場し、必要な患者に狙いを定めて使えるようになったことで、治療成績が上がったのだ。

■経過観察のみでOKの場合も

 ここでポイントは、「予後が悪くないことが予想されるので、早期治療が必ずしも必要でない患者」もいることだ。

「前述の3つの条件に該当しなければ、経過観察のみでよい場合もあります。関節リウマチ=早期治療と思い込んでいらっしゃる方がいますが焦る必要はないのです」

 関節リウマチの典型的な症状は、「起床時の手や指のこわばりが1時間以上続く」「首、肩、手首や指、股関節、膝、足首などが痛んだり腫れたりする」など。しかし、これらは変形性関節症、膠原病など関節リウマチとは別の病気による関節炎でも見られる。
「関節リウマチか別の病気か見極めが難しい、という場合は、すぐに治療をせずに、経過観察をすることも大事なのです」

 MTXはいい薬だが、薬である以上、副作用のリスクもある。それを避けるのだ。
「関節リウマチはいまや恐れることのない病気になりました。ただし、それは経験のある医師の指導のもと、正しく付き合うことが前提なのです」
 好発年齢は30~50代の働き盛り。もしも、の時のために頭に入れておこう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…