腎臓病、リウマチ、潰瘍性大腸炎…鼻うがいで病気は治る
塩化亜鉛の塗布治療に効果があったということは、上咽頭もIgA腎症の病巣となっていることを証明している。
「他にも、リウマチ、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、花粉症など、一部の自己免疫疾患も上咽頭が病巣になっているケースが多くあります」
さまざまな病気の原因となる上咽頭の炎症を防ぐために効果的なのが「鼻うがい」だ。病状が進行している場合は塩化亜鉛処置が必要だが、初期段階なら鼻うがいが寛解の大きな手助けになるという。
堀田院長が推奨する鼻うがいの方法は、水に食塩を少量混ぜて鼻から吸い込み、そのまま飲み込むだけ。食塩水なら吸い込んだ時の痛みがなく、誰にでも実践できる。ただし、鼻うがいの直後に鼻をかむと中耳炎になる可能性があるので注意が必要だ。
鼻うがいだけでなく、外気の刺激が上咽頭を直撃する口呼吸や、喫煙などの悪習を改善することも心がけたい。