マー君も受けた「PRP治療」で椎間板ヘルニアがすぐ治る
「上澄み部分を濃縮したものがPRPで、多血小板血漿といいます。血液から血小板を抽出した、いわゆる血小板の濃縮液。外傷を修復するのに重要な働きをする血小板を患部にプラスすることで、血小板が活性化し、修復機能が高まり、傷の治りが早くなるのです」
■リハビリは必須
反応はすぐに起こる。
「成長因子が血小板から放出されて、細胞の代謝が高まります。傷の修復が進んでいる証しとして、同時に炎症反応も出てきます。これがPRP治療の唯一のネックで、外傷を負った時のようなズキズキした痛みが出てくる。その痛みは一般的に、注射を打ったその日から翌日くらいまで続きます」
寺尾院長はあらかじめ「炎症反応が出る」と患者に伝えるというが、「想像していたより痛かった」と感想を述べる人も少なくない。
PRP治療でよくある誤解が、「血液採取からPRPを注射で戻す、つまり血小板を活性化させるところまでやったら治療は終了」という点だ。
「確かに、血小板活性はPRP治療のカギではありますが、それさえやれば外傷が治るというのは大間違いです。あくまでも修復機能を高めるだけ。PRPを注射で戻した後は、運動刺激(リハビリ)を加えないとダメです。そうしないと筋肉や腱の再構成はできず、元のコンディションに戻せません」