町医者が指南 薬の「付き合い方」と「減らし方」のコツ
これだけ飲めばふらついて当たり前です。体の状態に影響を与えそうな薬だけ数種類残し、いらない薬をやめてもらったら、すぐにふらつきは消えました。
薬を何種類も飲んでいる方は、医師や薬剤師の知恵を借り、見直すべきです。その場合、それぞれの専門医に頼っても解決しない場合が多い。医師には縄張りがあるから、別の医師が出している薬を勝手に切ることはできません。
■かかりつけ医に“一元化”する
薬剤師にだけ頼るのも無理がある。現実問題として、医師から処方された薬に対し、薬剤師が横やりを入れるのは困難。たとえ、「これは必要ないのでは」と思っても、黙っているでしょう。
薬を減らしたいなら、“かかりつけ医”に一元化するのが一番です。もし大病院にかかっているなら、地域の“かかりつけ医”へ紹介状を書いてもらう。薬が出る窓口をできるだけ一つに集約したうえで、薬のトータルコーディネートをしてもらうのです。
風邪の初診で、あれもこれもと出す医師は、薬が好きな医師と思って間違いない。「血圧(あるいは糖尿病、痛風)は薬を一生飲まなくてはダメ」なんて言う医師も、薬擁護派でしょう。一生必要な薬なんてありませんから。