健康オタクが脳内出血 親類から“異変”指摘が発覚のきっかけ
「“竹澤さん、脳に障害が起きているようです。急いだほうがいいでしょう”と言われたのです」
同クリニックの院長はすぐに区内の総合病院に連絡した上で、次のように告げたという。
「たまたま、私と親しい脳神経外科医がおりましたから、病院で待っているようです。すぐに行ってください。ご家族も呼んでおいてくださいね」
竹澤さんは、その足で指定された総合病院に向かい受付で妻と合流。CT(コンピューター断層撮影)などの検査を受けた後、担当医からこんな説明を受けた。
「脳内出血を起こしています。その原因は、高血圧がおよそ7割を占めます。でも竹澤さんの場合、高血圧が原因ではなさそうです。外傷など何らかの原因で脳内の血管が破れてしまい、脳の中に少しずつ出血していた。とにかく今は、原因の究明よりも治療を最優先しましょう」
「脳内出血」は、脳内の血管が破れ、大脳や小脳など脳の中で出血する。破れた血管の部位にもよるが、頭痛、嘔吐、意識障害、感覚障害、運動まひなどを起こす。