「悪玉コレステロール」退治 “食事制限”より先にやるべきこと

公開日: 更新日:

 ただ、数値がなかなか下がらないケースもある。Aさんは毎年、健診で悪玉の値が高いと指摘されている。週3~4回ジムに通っていて、体重は標準範囲内。卵や肉を頻繁に食べるわけではない。考えられる原因は、毎日の晩酌だけだったので、気をつけることにした。しかし、悪玉は一向に下がらないままだ。

「コレステロール値は、その人本来の体質によるところが大きい。体質的に標準または痩せ形なのに悪玉が高い人は、落とせる脂肪も多くないなど“ふり幅”が少なく、生活習慣を改善しても数値の低下を期待できない場合があります。Aさんの例が典型的です」

■早期から薬剤治療を行う場合も

 また、コレステロールは季節によって変動が大きく、下がった数字が再び上昇に転じることもあるという。

「体質的にコレステロールが高い人は、食事制限と運動だけでは不十分。自覚症状もなく、そのうち悪玉の数値が上昇し始め、気づいた時には動脈硬化がかなり進行してしまっているというケースがあります。ボロボロに硬くなったゴムホースが二度と元に戻らないように、血管も傷みがひどくなると、そこから治療を始めても大きな効果が得られません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された