渡哲也も…「急性心筋梗塞」は生真面目&飲めるクチほど危険
だから、「急性」は発症するまで症状が表れにくい。渡も突然の胸の痛みに驚いてすぐ受診。発症から間もなく治療を受けられたのが幸いし、九死に一生を得た。では、「急性」は、どんなことがキッカケになるのか。
「たとえば、夜遅くまでプレゼン資料を準備し、寝不足で出社。資料の最終確認を行ってから、いざ発表の場に臨み、終わったら、みんなで疲れをねぎらおうと、飲み会へ……。そんな生活が急性心筋梗塞を引き起こすキッカケになります。検査数値がクロとは言い切れない状態でも、こういうことがあると、特に血圧が急上昇します。それがよくないのです」
仕事の「ストレス」は、重要な仕事を任された場合だけでなく、上司とのトラブルや左遷などもある。私生活では、不幸や離婚もつらい。そういう「緊張状態」は交感神経を高ぶらせ、「血圧」を上げる。「睡眠不足」も血圧を上昇させ、「喫煙」「暴飲暴食」もよくない。たとえば、仕事にマジメで、遊びもシッカリ、仕事の疲れは飲みながら発散するようなタイプが危ない。
一つ一つのリスクは大したことがなくても、ストレスや怒り、悲しみなどのはけ口として、ある時、そのうちのいくつかが重なると、血圧がホップステップで上昇。いつものベースラインより高くなるから危ないのだが、ちょっとした運動が引き金になることもあるという。