全身の情報がぎっしり 「舌」は健康のバロメーター
「紫」色は“血液ドロドロ”のシグナル。血液が老廃物で汚れていたりすると、血液の粘度が上がり、血行不良を引き起こして黒ずむからだ。
よりはっきり出るのは舌裏の静脈で、血管が黒みを帯びて見える。
「こういう舌の持ち主は、慢性的な肩こりや腰痛に悩まされていることが多い。悪化すると血管が詰まり、静脈瘤など深刻な病気につながりかねないので注意が必要です」
■苔
色と同じくらい重要なのが舌苔だ。舌の表面が見えないくらい「苔が厚い」場合は、胃腸に水分や不消化物がたまっている証拠。べっとりとして取れにくいものは「厚膩苔」、ボロボロと取れやすいのは「腐苔」というが、いずれも胃腸不良が原因だ。
逆に苔が「薄い」あるいは、まったく「ない」のも問題。体液が不足がちで、抵抗力が落ちている可能性がある。また、アレルギー体質では、苔がまだらに抜ける「地図状舌」が見られることもある。
風邪をひいて高熱が出ている時や、熱性の胃炎を起こしている時は、「苔が黄色」っぽくなる。黄色が濃いほど熱は高い。そうした状態が続いて体力が極端に落ちると、今度は「舌苔が黒」みを帯びてくる。
「黒っぽくなるのは非常に危険な状態です。すぐに最寄りの医療機関で診てもらってください」
アナタの舌は、いまどんな状態だろうか。