長寿にも直結 「健康度」を上げる“ちょい足し”食生活
総務省の統計で80歳以上の人口が初めて1000万人を超えた。これからの課題は“健康な状態で長生きすること”と言ってもいい。仕事に接待に忙しいサラリーマンにはまだ先の話のようだが、今から注意できることはいくつもあるという。
「115歳が見えてくる“ちょい足し”健康法」(ワニブックス)の著者で芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長が言う。
「朝食は吉野家の焼き魚定食、昼食はリンガーハットのちゃんぽん、夕食は焼き肉の食生活で健康は目指せます。何を食べるから体に悪いではなく、いつもの食事に“ちょい足し”することで健康になれる条件を知れば今までの生活スタイルを変えなくてもいい。何にもやらないより、1個でもやればその分、健康でいられる時間が長くなる。週に2回改善すれば年間3分の1、30%がプラスに変わるんです。ものすごい効果です」
メーンメニュー+「α」の分がカギを握るというのだ。具体的には“何を足す”といいのか? 今津院長の食生活から考えてみよう。
「朝食のオススメは『焼き魚定食』です。吉野家の場合、総カロリーは555キロ。朝のエネルギー補充にちょうどいい。魚の脂はDHA、EPAといって動脈硬化を防ぐ効果が確認されています。また、人間の体は朝は鉄分の吸収がいいので、アサリやシジミの味噌汁を付ければベストですね。お昼の『野菜たっぷりちゃんぽん』(リンガーハット)は野菜が480グラム入っています。この一杯で一日に必要とされる野菜を摂取できるわけです。すべて国産であり、私も毎週1回食べています。ほかには、定食屋の『レバニラ炒め』もオススメ。昼は血液を作る作用のあるビタミンB12の吸収がいい。ビタミンB12が豊富なレバーと繊維質の多いニラの組み合わせは最強です」