全身の情報がぎっしり 「舌」は健康のバロメーター
そのうえで、チェックすべきポイントを紹介する。
■形・大きさ
舌の周りが歯形で「凸凹」になっていたり、むくんで「大きく」「厚く」なったりしていたら、水分の調整をつかさどる胃腸や腎臓が弱っている証拠。逆に、舌が「薄く」「亀裂」が入っているような場合は水分不足の状態だ。
「年をとると体の水分が不足するため、舌も小さめになり、亀裂が生じやすい。しかし、若い人がこうした状態の舌だと、心身ともに疲労していることが考えられます」
■色
健康な人の舌は基本的にきれいなピンク色をしている。しかし、「赤」みが濃い場合は、体に熱がこもっている状態だという。感染症などによる熱(実熱)は、舌の先端部分の赤みが特に濃くなる。体の衰弱などによる熱(虚熱)は、赤みに加え、苔が少ないか、ほとんどなくなる。
「白」っぽくなっているのは、血液が不足、つまり貧血傾向にある。体が冷えている時も血の巡りが悪くなるので同様だが、青みを帯びることもある。これは、血液中の酸素が不足するせいだ。