朝は浅煎りがいい コーヒーで健康キープ「5つの鉄則」
「NMP」-副交感神経を刺激しリラックス効果、大腸の蠕動運動の高進などを持つ。
中でも岡氏が注目しているのが「血液サラサラ効果」だ。
「クロロゲン酸は体に入ると肝臓で代謝されて、フェルラ酸という成分に変わります。これが血管内で血小板が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにする作用ももたらすのです。コーヒーの香り成分のピラジン酸にも血栓をつくりにくくする作用がありますから、相乗効果で動脈硬化予防、また脳梗塞や心筋梗塞のリスクを下げるわけです」
ピラジン酸とニコチン酸はインスリンの働きを高めて血糖値を安定させるアディポネクチンの血中濃度を高め、2型糖尿病のリスクを下げるという報告がされている。
また国立がん研究センターの調査研究によると、ほぼ毎日コーヒーを飲む人は、ほとんど飲まない人と比べ、肝臓がんの発生リスクが約半分に減少することも分かっている。
「ほとんどの病気が慢性炎症によって起こります。それをコーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールが持つ抗炎症作用や抗酸化作用が抑え、病気にならない体にするのです」