6割が歩行困難に 「陥入爪」招く間違った切り方と対策は

公開日: 更新日:

■足切断のリスクも

 陥入爪になると、炎症から痛み、腫れ、不良肉芽、感染などの症状が出てくる。梅雨は足元が蒸れるので細菌が発生しやすく、悪化しやすい。

「痛くてたまらないので足先をかばって歩くようになります。すると膝、腰に負担がかかり、新たな痛みの原因にもなります。糖尿病や足の血流障害がある人は、わずかな傷口から菌が入り、壊疽を起こし、最悪の場合、足切断になってしまうリスクもはらんでいます」

 比較的足先のケアに熱心な女性は軽症の段階でクリニックを受診する。しかし、男性は非常に悪化してから医師の診察を受ける人が大半だという。

 軽症から中等症であれば、内服外用治療やテーピング、変形した巻き爪に少しずつ力を加えながら形を整えていく「矯正」などで済む。しかし、悪化して受診した例では手術しか手がないことも珍しくない。

「麻酔を打ち、メスで皮膚を切開して爪母と呼ばれる爪を作る組織を取り除きます。当院では日帰り手術になりますが、術後3日間は足を極力胸の上まで上げて、足を使う時間を少なくし、安静にしてもらわなくてはなりません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…