狭心症、脳梗塞リスクも高く 夏バテに潜む低血圧を侮るな
低血圧を改善するにはどうすればよいのか?
「血圧を維持しているのは、血液を送り出す心臓の強さと、送り込まれた血液を送り返す末梢血管のしなやかさです。それをコントロールする自律神経の乱れを正すことが大切なのです」
それにはまず、規則正しい生活を心がけること。とくにいつも同じ時間に起きることが大切だ。
「副交感神経優位から交感神経優位に変わる『寝起き』を一定にすることで、自律神経を鍛えることができます。朝、シャワーを浴びるとさらに効果的です。また、夏場は知らず知らずのうちに汗を大量にかいています。通常より2~3グラム以上多めに塩を取る必要があります。味付けの濃い食べ物を取って、塩分不足に注意しなければなりません」
ウオーキングなどの運動も必要だ。しかし、炎天下に野外で活動することは、中高年にとっては災いのもと。プールでの水中散歩や室内でのスクワットなどがお勧めだという。
この時季の体調不良を「夏バテ」と決めつけてはいけない。ゴロゴロしてスタミナ料理を食べるだけでは解決しないこともある。覚えておこう。