「先生とは好相性でした」 山田邦子さん乳がん闘病を語る
例えば、放射線治療が始まったとき、乳がんになってからお友達になった方に「毎日タクシーじゃ飽きるから」とSuica(プリペイド型電子マネー)をいただいたの。「これで電車にもバスにも乗れるのよ」って(笑い)。恥ずかしい話ですけど、それまで自分では切符一枚買えなかった。そのSuicaがいろんなことを変えてくれましたね。最近は、がん撲滅を目指す芸能人のチャリティー組織「スター混声合唱団」の団長として、みんなの切符の手配から事務処理全般をひとりでやってます。
がんになると孤独感がすごいんです。「なんで自分だけ……」って。でも、みんなそう思うんです。みんな同じだとわかって、私はだんだん元気になれました。
▽やまだ・くにこ 1960年、東京都生まれ。81年芸能界デビュー。お笑い番組をはじめ、司会、ドラマ、舞台、講演、執筆など幅広く活躍。08年から、がん撲滅を目指す芸能人チャリティー組織「スター混声合唱団」を結成し、団長を務める。現在、NHKラジオ「日曜バラエティー」、スポーツ報知「山田邦子 釣りウキウキ」などで活躍中。