終末期に胃ろうは必要か?

公開日: 更新日:

「芦花ホームに、胃ろうをつけた80代の女性が入居してきました。息子さんの希望もあって、このおばあちゃんから胃ろうを外しました。息子さんはすぐに亡くなると思ったようですが、それから3年生きて、その後、安らかにお亡くなりになりました」

 医師は患者を治療し、1日も長生きさせることが第一の使命である。胃ろうもそのための治療のひとつだ。だが、「人生最終章の医療判断として、何を選択することが本人にとって最も幸せか、その心も考えるべきではないでしょうか」と石飛医師は言う。

■取り外すことで元気になるケースも

 93歳の女性がホームに入居してきた。病院に入院中に胃ろうをつけられ、十数種類の薬を処方されていた。

「私は、その十数種類の薬をすべてやめさせました。それで、口から少しずつ食事を与えました。すると、意識が戻ってきたのです。まあよくしゃべられるようになりました」

 都市部の総合病院に、くも膜下出血で入院したAさん(82)は、胃ろうを装置したまま、もう5年が経過している。意識はない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出