子宮頸がん手術「30代ピーク」はセックス年齢低下が原因
円錐切除は出血が少なく安全な手術です。しかし切除によって子宮頚部の厚みが減るため、再発などで繰り返し受けるにしても限度があります。また、頚部が薄くなれば妊娠の圧力に耐えられなくなり、流産や早産になりやすくなるともいわれています。30代の上皮内がん患者は約9000人。レーザー照射は2200件なので、残念ながら4人中3人が、少なくとも1回は円錐切除を受けている計算になります。
30代の子宮体がんの新規患者数は約700人、2014年度でも800人に達していないと推定されますが、体がん患者の全員が子宮悪性腫瘍手術を受けたとしても、手術件数はそれを上回っています。つまり子宮頚がん(浸潤がん)と診断された人のうち、600人前後が子宮全摘を受けた計算になります。
子宮体がんは30代ではまだ少なく、40代で一気に増えてきます。患者と子宮全摘のピークはともに50代。しかし60代や70代でもかなりの患者数、手術件数があります。