膀胱がんの内視鏡手術数は新規患者数よりはるかに多い
■何度も繰り返すのが原因
膀胱がんの新規患者数は、上皮内がんを加えても男性2万6000人、女性6000人ほど(2012年)に過ぎません。ところが、TURBTの件数はそれをはるかに上回っています。実はTURBTではがんを完全に取り切れず、数年以内に再発するケースが多いのです。そのため2度目、3度目を受ける人が大勢いるわけです。
腎臓は左右合わせて2個あり、両方とも同時にがんになることはめったにありません。そのため、がんに侵された方を全摘するのが基本です。ただし、がんの範囲が狭い場合は部分切除にとどめることもあります。
腎臓がんの新規患者数は男性1万5000人、女性8000人ほど(2012年)。単純に計算すると、新規患者の7~8割が摘出術を受けている計算になります。また、開腹手術よりも腹腔鏡手術の方が多いのも特徴です。
2011年から冷凍凝固法が健康保険の適用になりました。がんに太い針を差し込み、超低温にしてがん細胞を凍らせて殺す方法ですが、いまのところ件数はごくわずかです。