専門医に聞いた 血糖値が気になる人の酒の飲み方○と×

公開日: 更新日:

 お酒を飲む日の朝食や昼食を軽く済ませる人がいるが、やめた方がいい。血糖値スパイクにより、血管を傷つけるリスクが高くなる。

「食べていなかった分、ここぞとばかり飲み食いすると、糖分を一気に大量に吸収することになり、食後血糖値が短時間で急上昇してしまいます。その後、正常値に戻りますが、この血糖値の急上昇・急降下の繰り返しが、血管の壁の細胞から活性酸素を大量に発生させて血管の内壁を傷つけるのです。それを修復するために集まった免疫細胞が壁の内側に潜り込んで、血管を硬く、狭くすることになります」

 その結果、全身に酸素や栄養を運ぶパイプの役割をする動脈が細くなる。さらには血流をスムーズに流れるよう手助けをする動脈の弾力性が失われ、最悪、脳梗塞心筋梗塞などを起こすことになる。

「お酒を飲むときはひと所に座って飲むのもよくありません。お酌をしたり、店を替えるなどして胃腸に集まった血液を分散させることが血糖値の上昇を抑えることにつながります」

 お酒を飲んだ後、締めにお茶漬けやラーメンなどを食べたくなるが、これは絶対やめるべきだ。

「必ず血糖値が急上昇します。どうしても腹を満たしたければ、茶碗半分のご飯をサバの水煮の缶詰と一緒に時間をかけて食べるのも手かもしれません。サバの油にはインスリンの作用を助ける働きがあるうえ、即効性があるので血糖値の上昇を抑えてくれる可能性があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」