年内接種は無理? インフルワクチン250万本不足の懸念

公開日: 更新日:

 政府は、「不足分は昨年使用量の4%程度」として、医療機関に13歳以上の1回接種を徹底させるほか、返品を前提とした注文をさせないよう指示。ワクチンの効率使用を目指すという。

 しかし、インフルエンザワクチンは任意のワクチン。2回接種の希望を拒むのは難しいのではないか。

 2015年8月に「プロスワン」という米国の科学誌に掲載された慶応大学などの研究チームによる論文では、インフルエンザワクチンの予防効果は、A型に対して3~5歳で73%、6~12歳で58%。B型は、3~5歳で44%、6~12歳で30%だった。その一方で、13~15歳ではA型で12%、B型で23%と悪かった。発表当時は13~15歳ではワクチン効果は薄いかのようにいわれたが、その一方で1回だから効果がなかったのではないか、との見方もある。

■1日11回以上の手洗いが効く

 そもそも、ワクチンの効果は打った人の罹患リスクを下げるだけでない。83%のインフルエンザワクチン接種率を達成した集団では、接種していない人もインフルエンザにかかりにくいといわれている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も