著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

インフルエンザは息を吐くだけで分かる?

公開日: 更新日:

 国立感染症研究所によると5月1~7日までのインフルエンザの報告数は3県で前週よりも報告数が増えたものの、44都道府県で減少したとのこと。今年はゴールデンウイーク前までインフルエンザが話題になったものの、ようやく終息に向かったようです。

 その診断は症状からも大体は可能ですが、医療機関ではより正確に判断するため、鼻から綿棒を差し込んで、のどの奥の部分の分泌液や粘膜を採取する検査をするのが一般的です。結果はすぐに出るので、これをインフルエンザの迅速診断と呼んでいます。

 経験のある方はお分かりと思いますが、鼻の奥に綿棒を突っ込まれるのがとても痛く、かなり不快な検査です。しかも、検査が陽性になるのは熱が出てから数時間以上経ってからで、中には24時間以上経って、ようやく陽性になる、というようなケースもあります。

 それでは、もっと良い方法はないのでしょうか? 最近注目されている方法のひとつが、吐いた息の成分でインフルエンザを診断する、という方法です。インフルエンザに感染した気道の細胞や白血球は、揮発性有機物質や窒素酸化物を産生し、それが呼気に検出されます。その検出パターンによって、インフルエンザの診断が可能になるというのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出